リマッチ(ホストチェンジ)とは?
2017/03/22
こんにちは!KiKi(@kikiiiiiiy)です。
また少し時間が空いてしまいましたが、やっと更新しますね。
ブログはアメリカのオペ生活を優先に書いていますが、ベルリンでの生活はちょっとteitterでも紹介しています→@kikiiiiiiy
前回はオペアの学校生活にいて書きましたが、
今回はオペアなら誰もが知っていて、大きな問題である『リマッチ』について実体験を書きたいと思います。
所属するエージェンシーによって条件・ルール・仕様は変わってきます。私の場合はAuPair Care、2015年の記録です。
Contents
リマッチ(ホストチェンジ)とは?
【リマッチとは?】
ホストファミリーとオペアの間で何かしら問題が発生し、話し合いをしても解決しない場合、ホストファミリーをチェンジすること。
例えば、
・実際に一緒に住んでみて相性が合わなかった
・最初話していたのと仕事の条件が違う
・規定時間以上の労働、オペアの仕事以外の雑用を(オペアは子供に関する仕事と家事のみを行います。ホストペアレンツの分のご飯・洗濯・部屋の掃除などは仕事に含まれていません)を強いられる
などなど、、、。オペアとホストファミリ=がいくらskypeやメールで話し合いをしてマッチングしたとしても、実際に住んでみると色々と問題が出てくるものです。
日本人はなかなか断ることが苦手な人種と言われていますが、オペアをしているのはアメリカ。物事をはっきり伝えないと伝わりません。もし何か問題があった場合、ホストファミリーと話し合いを持つようにしてください。それでも解決しない場合、リマッチを選ぶことは決して悪いことではありません。
意外とと1回はリマッチをするオペアも多く、私が知っている人で4回りマッチしたという人もいます。私もリマッチした経験があることから、日本人オペアの方が『リマッチすることになった』場合、日本人オペアのコミュニティ・Twitterを介してよく相談の連絡がきます。私もリマッチをした時、たくさんのオペア仲間の人たちに助けてもらいました。
なので、今回他の誰かの助けになるように、私のリマッチ経験を記録として残しておきます!
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私のリマッチ理由『AT限定の運転免許』
Minneapoliceに行くまでの高速道路
前回のブログにもこのように書きましたが、運転免許についてこのような問題がりました。
・ホストファミリーの家から車で15分ほどで通学出来る…でも。。
→私はもちろん日本の運転免許を持っていて、国際免許も日本で取得してきたのですが、それはAT限定の免許でした。提出した私のプロフィールにも『AT限定免許所持』、ときちんと記載してありました。ただ、アメリカでは免許所持というのは『AT・MT両方運転できる』という証明であり、日本のように『AT限定免許』というものは存在しないそうです。私のホストファミリーは、免許に関する項目をきちんと確認しないまま「免許を持っているならMTも運転できるだろう!」と、私に用意してくれた車はMTでした。(アメリカでもATは一般的に多く使用されていますが、ホストパパの趣味が車だったので、5台所持していましたが全てMT車だったという…)なので、私は車を運転することができず、車なら15分で着く学校に片道2時間かけてバスを乗り継いで通うことに!(めっちゃ遠回りするバスしかなかった)
この、私の運転免許では『MT車が運転できない=子供の送迎ができない』という問題は、車社会であるアメリカでは日常生活及び仕事にとても不都合です。
特に私が住んでいた場所は、自然がいっぱいのところで、それはとても嬉しかったのですが、森を抜けるとすぐ高速。高速に乗って20分ぐらいで街の中心地に行けるような『車運転必須』のところでした。
近所はこんな感じ。
仕事面では、ホストキッズが友達の家に遊びに行く時の送迎、一番下の子の幼稚園の送迎ができません。プライベート面では、自由時間に好きに出かけることができません。実際、近所の散歩以外ほとんど出かけられていませんでした。
時間を見つけてMT車の運転の練習はしていましたが、左右反対の運転・アメリカの運転ルールを英語で覚えるのにも必死で、なかなか上達しませんでした。
ある日、学校から帰ったらAD(エリアディレクター)と一緒にホストファミリーが家で待っていて、こういう理由とともにリマッチを切り出されました。
・今現在私以外にもう一人いるベビーシッターと(オペアの労働時間は決まっているので、それを超える場合交代で仕事をしていました)方とホストペアレンツが時間を見つけて、子供の活動で車が必要な場合運転をしている。ただ、それでも時間が合わずどちらも運転できない時がある。
・もう直ぐ冬になって雪が降ると、子供達のちょっとした移動でも車必須になる。KiKiは今以上に家からなかなか出られなくなるだろう。せっかくアメリカに来ているのにそれはもったいないことだから、他のホストファミリーの家に移った方がいいのではないか。
このホストファミリーの家に来て約2ヶ月。全くわからなかった英語もだんだんわかるようになってきたし、ホストファミリーとの思い出もいっぱいあって、ホストキッズのことも妹弟のように思えてきた矢先。リマッチ理由を聞いて、その通りだなと思いながらも、とても悲しかったし、寂しかったです。
でもオペアは、ただのホームステイではないんです。仕事なんです。
家を出るときは、子供達が悲しむから、と学校で家にいない時。そしてパパとママとハグをして別れました。
次男がプレゼントしてくれたネコ
ホストファミリー探し中、たとえ自分のプロフィールにAT限定と記載してあったとしても、必ずATなのかMTなのか確認するようにしてください。これはとても大切なことだと思いました。
リマッチ期間は2週間!ホストファミリーが見つからない場合は強制帰国!
オペアのリマッチ期間はエージェンシーによって多少違いはあるようですが、ほとんどの場合オペアが取得するJ1visaの規定により2週間と決まっています。その2週間という期間が過ぎても新しいホストファミリーが見つからない場合、強制帰国になります。
オペアとして雇用されていることがvisa取得の条件になっているので、事実上解雇されたリマッチ状況である以上、常に帰国と隣り合わせのリスキーな生活を送る事になります。
私の場合は準備することなくリマッチ期間に入ってしまいましたが、もしオペア側がリマッチしたいと考えていて、その話をホストファミリーに切り出そうとする場合、それ以前に以下のことを下準備としてすることでリスクを最小限に抑えることができると思います。
①オペア友達のネットワーク内でオペアを探しているホストファミリーがいないか予めリサーチしておく。
②年末年始のリマッチは、オペアを探しているホストファミリーがとても少ないのでなるべく避ける。子供達の長期休暇前(夏休みや春休み前)は需要が増えるので、できたらその時期にするとマッチングの確率が上がる。
③自分のリマッチ理由、強みなどを、新しいホストファミリー候補にポジティブに説明できる準備をしておく。
④日頃から担当のADと交流を深めておく。
リマッチ期間中『ホストファミリーの家にとどまるか、ADの家に引っ越すか』
ADの家の近所
リマッチすることを選ぶと、早速AD(エリアディレクター)とともにリマッチの手続きを始めます。
AD(エリアディレクター)とは?
オペアとして派遣されるエリアには、そのエリアを担当するAD(Area Director)という、エージェンシーの現地スタッフがいます。
オペアやホストファミリーの交流イベントを運営してくれたり、オペアがアメリカ生活で困ったことがあるとサポートしてくれます。
その時に、リマッチの2週間
ホストファミリーの家に留まるか、ADの家に引っ越すかを選ぶことになります。
【ホストファミリーの家に滞在する場合】
通常通り仕事を続行しながら、新しいホストファミリーを探すことになります。
メリット;
仕事をしているので、リマッチ期間中も給料はもらえる
デメリット;
仕事をしているので、ホストファミリー探しに使える時間が制限される
【ADの家に引っ越す場合】
リマッチ期間中の食住は提供されます。(その分の私たちの生活費ははホストファミリーがADに払います)ADに子供がいる場合、お手伝いとして世話をする必要があります。
メリット;
仕事をしていないので、ホストファミリー探しに時間を割くことができる
デメリット;
お手伝いとして子供の世話をする必要があるが、無給である
私は、ホストファミリーのことが好きだったので、ホストファミリーの家にいながら他のホストファミリーを探すのは悲しいと思い、ADの家にいくことを選びました。
リマッチの手順
1、エージェンシーからのアンケートに返答する
なぜあなたはリマッチをしたのか?/ あなたがオペアをした期間中にした良い活動例をあげてください/なぜ私たちはもう一度あなたにオペアをするチャンスを与える必要がありますか?/ …などなど、なかなかリマッチ期間中の心境で答えるのが苦しい内容の質問が並んだアンケートが英文メールでエリアマネージャー(州ごとの管轄のトップ)から送られてきます。それに回答して、審査を通過すると晴れて『リマッチ期間』に入ることができます。
審査を通過せず、リマッチ期間を経ることなく強制帰国になることは稀だとは思いますが、なるべくこのアンメートにはポジティブな返答をすることをお勧めします。
2、オペアルームに再度自分のプロフィールがアップされ、ひたすらホストファミリーからのコンタクトを待つ
日本で行ったホストファミリー探しを再度行うことになります。詳しくは下の記事を読んでみてください↓
リマッチ期間中であっても、オペアからコンタクトすることができず、ひたすらホストファミリーからのコンタクトを待つことしかできません。これはなかなか運と隣り合わせなので、オペア友達間での情報交換はとても大切になってきます。
3、新しいホストファミリーが見つかったら契約を交わし、引っ越し!
(4、もし見つからなければ強制帰国。今回は見つかったのでその記録を続けて書きます)
ADの家での生活
ADの家の庭に生えていた赤い実の木(なんの実だろう?)
私の担当のADはアメリカンで優しくてふくよかで笑顔が素敵な女性。リマッチになって、ショックで泣いていた時に暖かいハグをしてくれました。
旦那さんはメキシカン。息子が二人いましたが、大学生で世話をする必要は全くなく笑、弟は寮生活で会えませんでしたが、お兄さんとは最近アメリカで流行っているアプリなど教えてもらったり、旦那さんにはメキシカン家庭料理を教えてもらったり、普通の楽しいホームステイ生活を送らせてもらいました。リマッチ期間中、精神的に追い詰められていたのでとても助けられました。
ただ、何もしないで2週間お世話になるのは申し訳ないので、料理のお手伝い・食器の後片付け・週末は家族みんなで庭の芝生刈りの手伝い(これは日本でしたことがなかったので、楽しかったです。笑)などをしていました。これは強制ではなく、オペアの規定になっていることではないので、ADにもしなくていいよと言われたことだったのですが、とてもお世話になったので感謝の気持ちを込めてしていました。
ADに連れていってもらったショッピングモール
いつホストファミリーからコンタクトがあるかわからない状況なのでWifiのあるADの家にこもりがちでしたが、『気分転換が必要よ!』と時々外に連れ出してもくれました。
ホストファミリーとのskypeインタビューに向けて作った質問リスト。
ADは毎日「ホストファミリーからコンタクトはあった?何かあったらなんでもいつでも言ってね」と親身に支えてくれました。私が作った「ホストファミリーとのskypeインタビューに向けて作った質問リスト」の添削をしてくださったり、他のエリアディレクターにオペアを探しているホストファミリーがいないか聞いてくださったり。時に英語が十分話せない私に代わって、コンタクトしてくれたホストファミリーと交渉してくれたこともありました。
私の英語はとても下手で、ADに何度も聞き返されて、何度もめちゃくちゃな英語で言い返していたと思います。逆にこのリマッチ期間でのADとのやりとりで、英語力を鍛えられた気がします。
時々、ADとうまくいっていないからリマッチをどうしたらいいかわからないと相談のメールをいただくこともあります。残念なことに、たまにオペアの味方になってくれないADもいるという話も聞きます。本当にそうかもしれませんが、もしかしたら言語や文化の違いで何か誤解が生まれてしまっているだけかもしれません。見方を変えてみたら大きな問題も少しのズレだったと気づいたりもします。英語がうまく話せないとしても、一生懸命思いを伝えることでもしかしたら関係性も変わってくるのではないかと思うんです。
私はまだアメリカで学びたいことがあって、帰れないという思いを必死に一生懸命伝えました。それにADは答えてくれましたし、時に厳しく私の状況について指摘してくれました。
私のリマッチ経験から得た学びをシェアすることはできますが、所属するエージェンシーのルールや抱える事情まではわかりません。リマッチ期間中は担当のADとのコミュニケーションも重要になってきます。
そのADとの関わりから学ぶこともたくさんあって、これもオペア留学の一つの醍醐味というか、経験できない面白さなのかなとも思います。
リマッチ期間中のホストファミリー探し
リマッチ期間中に友人に連れて行ってもらったアイスクルーム屋さん
自分が日本人であること、リマッチの時期が10月頭だったこと、1回目のリマッチだったということもあり、ホストファミリーからのコンタクトは7件頂くことができました。また日本人オペアの方々にもたくさんの情報を頂いて、一つずつコンタクトも取っていきました。(本当にありがとうございました…!)
私がリマッチ期間中のホストファミリー探しに重視したのは
・車の運転の必要があるのかないのか。車はATなのか
・オペアを家族の一員として迎え入れてくれるのか
この二つでした。
一番に車のことを確認すると、所持しているものがMTだったのか、すぐに断りのメールが来たホストファミリーもいました。プロフィールに書いてある必要最低限の情報も読んでくれないファミリーもいるということがわかったので、(日本人の良い国民性を想像して、日本人なら誰でも良い!という感じのコンタクトも正直多いです)メール・skypeでのお互いの確認は本当に大切だということを伝えたいです。1年間”家族”として一緒に生活をすることになるんですから。
NY、カルフォルニア、どこの州か忘れてしまいましたが、コンタクトをいただいて、お互いなかなか決められずにいる中、ADがある日
『同じミネソタ州のMinneapoliceに住んでるファミリーがオペアを探しているわよ!』
と情報を教えてくれました。2ヶ月間ミネソタに住んで友達もできたし、住んでいる人達も優しいし、自然が美しい、できたら離れたくない、という話をADにした矢先でした。
そこのファミリーはママが日本人、パパがスウェーデン人、0歳と2歳の2人の男の子。最初のアルゼンチンファミリーに引き続き、アメリカンではないファミリーなのですが、異文化交流に強く興味があったのでそこには抵抗がなく、私はとっても嬉しくて、早速自分のオペアルームにコンタクトしてもらい、連絡を取りました。
ママが日本人だったので、日本語で電話をしました。久々に話す日本語に口がなんだか気持ち悪かったです。
電話の後、少し悩みましたが、家もADのうちから近いこともあり、実際におうちにもお邪魔して詳しく話をしました。子供達もスーパー可愛くて、一目惚れ。笑 家を出るときは2歳の男の子とハグして別れました。
そしてADのうちへの帰りの車の中で『私はあのファミリーのお家に行こうと思います』、そう伝えて、私のリマッチは終了しました。
リマッチ期間終了2日前のギリギリの出来事でした。
無事新しいホストファミリーも決まったので!
お世話になったADファミリーに感謝の気持ちを込めて、リクエストされた手巻き寿司を作りました!お寿司で使えそうな魚介類は、なかなかアメリカでは見つかりませんでした。。。
ADと日本食を探しにスーパーに行ったのも、楽しかったなあ…。
アメリカのスーパーには寿司専用(?)のお米も売っています。アメリカでも日本のお米が買えますが、ほとんどが日本人が多く住むカリフォルニア産です。
ADの旦那さんのリクエストにお答えして、味噌スープも作りました。でも久々の日本の味に私が一番嬉しかったです。笑
ビール片手に顔を真っ赤にしたADに、『今日は最高の1日ね!』と言ってもらえたことが嬉しかったです。私はあなたがADで本当に良かった。少しは恩返しできたかな。。?
新しいホストファミリーの家にお引越し!
紅葉がとても綺麗な秋の日でした。
新しいホストファミリーの家には車で行ける距離だったので、ADの車で送ってもらいました。ドラゴンボールのTシャツを着たホストパパが出迎えてくれて、ADとは玄関でハグしてさよなら。
新しいホストファミリーの家は近所でしたが、違うエリアになるので担当のADも変わります。前のADから新しいADへの引き継ぎもきちんとしてもらえて、安心して新しい生活のスタートを切ることができました。
帰国と隣り合わせで心境的にとてもきつかった2週間でしたが、日本の友人、AD、アメリカにいる日本人オペアの方々にたくさん助けてもらってなんとか乗り切ることができました。
もし今リマッチ中で、この記事にたどり着いたというオペアの方がいらっしゃって、帰国ではなくアメリカに残ることを望んでいるのなら、諦めずに行動を起こしてみたり、調べたりすると意外な道が見つかったりします。私も何かのヒントになるように、自分の記録を残していこうと思います。
カルホーン湖の夕日
ちょっと硬いブログになってしまいましたが、次回からは2つ目のファミリーとのオペア生活についてと、ミネアポリスの魅力的なところなども書いていきたいと思います!
時間がかかったけど、やっとここまで書けました。読んでくださる皆様、ありがとうございます◎
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